うちの娘、保育園では割といい子にしてるみたいなんだけど、家ではほんっとわがままなのよー。特にママの前では反抗がすごくて・・・。
なるほど、なんでよー!!って思うし大変だよね。
だけど、実はおうちで悪い子が大正解なんだよ♡
むしろ、おうちでだけ良い子だとちょっと心配・・・
- 保育園や幼稚園ではいい子なのに、家ではわがままで困っている。
- ママにだけものすごくイヤイヤしたり反抗したりするのがつらい。
- 家ではいい子なのに、保育園や幼稚園で問題行動が多い。
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育て方のせい?! ー 保育園や幼稚園ではいい子なのに家では問題児!!
保育園や幼稚園では普通、もしくはどちらかと言うと聞き分けの良い優等生タイプ。
なのに、家ではほんっと問題児!
毎日毎日怒ってる~!なんて方もいるのでは?
今回は、外と家で様子が違う子どもの気持ちやメリットデメリットについて書いてみます。
おうちで悪い子なのは、しつけのせい?かかわり方が良くないの?
おうちでだけ問題行動が多い。とても手がかかる・・・。
もしかしてこれって、ママやパパのかかわり方が良くないの?
なんて心配になることもあるかもしれませんね。
でも、実はそんなことはありません。
子どもがおうちでだけ悪い子でいるのは、
子育てが成功している証拠
なんですよ!
なぜ?おうちで悪い子が大正解な理由
子どもが外では良い子で、おうちでだけわがままに振る舞うのは、
おうちがリラックスできる場所
だからです。
どんなに自由奔放に見えても、子どもは子どもなりにいろいろ感じています。
無意識に、外では頑張っているんです。
だけど、大人も同じように、外で”いい人””ちゃんとした人”でいると、疲れますよね。
家に帰ったら、は~~~って息を吐いてだらけたいですよね。
子どもも同じなんです!!
おうちでわがままだったり、ママやパパに当たり散らしたり、甘えたりしているのは
おうちが安心できる場所だから。そして、ママやパパが信頼できる人だから。
これって、子育ての大正解なんです。
だって、おうちでも”良い子でいなきゃいけない環境”だったらどうでしょう?
リラックスするどころか、全く気が抜けなくて、常に気を張っていなければおいけない場所だったら・・・?
ドラマなどで見たこともあるかもしれませんが、おうちがリラックスできない場所だと、子どもの問題行動に繋がりやすいです。
わかりやすく言うと、非行少年になりやすいということ。
幼い子には関係ないわ、と思うかもしれませんが、幼いうちからの家庭環境が、実は子どもに大きく影響するんです・・・。
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おうちでだけ良い子は危険?! ー 実際のお子さんのエピソード
わたしの経験から、実際に担任したお子さんの例を紹介します。
Aちゃんってどんな子?
その子(以下、Aちゃんと呼びます)はとても賢い子でしたが、感覚が敏感すぎたり落着きのなさが目立ったりと
グレーゾーンか軽い診断がつくくらいのお子さんでした。(個人的な見解です)
普段から落着きがなく、友達に手を上げたり暴れたり、大声を出したりする姿が見られたのですが、
友達が大好きで、穏やかなときはとてもやさしく、また芸術面も優れているお子さんでした。
Aちゃんとママの関係
Aちゃんはママが大好きで、ママに気に入られたくて、ママの前ではがんばりすぎていました。
ママはとても真面目な方で、不器用だけど、子どものことが大好きでとても大切にしている。
どいらかというと自分にも他人にも厳しめな、完璧主義を求めるタイプだと思います。
Aちゃんにとっては、怒ると怖い存在でもあったかもしれません。
(でも、ママは怒ると怖いくらいがちょうどいいですよ♡)
ママの前では良い子でいたい!Aちゃんの気持ちと困り感
ごく普通のよくいる親子なのですが、ひとつ問題が。
Aちゃんは、集団生活の中で、困り感を抱えていたにもかかわらず
ママやパパに理解してもらえなかったということです。
Aちゃんの苦手なこと・困っていること
Aちゃんはママに似てとても頑張り屋さんで、真面目。
集団生活でも必死について行こうと頑張っていました。
しかし、Aちゃんにとってはとても難しいことも多かったのです。
例えば…
これだけ見ると、Aちゃんって問題児・・・と思うかもしれません。
しかし、Aちゃんはやりたくてこのような行動をしているわけではなく、自分で必死に感情を抑えようとしたり、がんばってルールを守ろうとしていたりする様子がわたしにはとても伝わっていました。
ママが大好きなので、家で頑張りすぎてしまった翌日は、保育園での問題行動はヒートアップしていました。
(とくにお出かけして疲れた休み明けの月曜日とか・・・)
Aちゃんに適切な支援をしてあげたい!でも・・・
Aちゃんは賢いが故に、自分が”悪いこと”をしてしまったと感じたり、できない自分に劣等感をもったりすることも多かったです。
自己肯定感も下がりやすいタイプでした。
だからこそ、適切な支援をして、彼を助けてあげたかった。
しかし、Aちゃんの頑張りや困り感をどんなに丁寧に伝えても
“家では良い子”なので、親御さんには全然伝わらないんです・・・。
Aちゃんが、集団生活という苦手なことばかりの場で、どれだけ頑張って一日過ごしているか
ママの前では良い子にしようと、どれだけ必死に自分をコントロールしているか
友達が大好きで仲良くしたいのに、ついい手が出てしまってどれだけ落ち込んでいるのか
ママには全く伝わりませんでした。
適切な支援が受けられず小学校へ入学
結局、再三の働きかけの甲斐もなく、Aちゃんは療育等を受けることもなく
もちろん診断もなく
小学校の普通学級へ進級していきました。
先生としてわたしがかかわれるのはここまでなので、入学前までに適切な支援につなげられなかったのを後悔するしかありませんでした。
Aちゃんのその後 ー 先生って無力だと感じる
風のウワサで聞きましたが
2年生になる頃には
Aちゃんは教室に全く入ることができなくなっていたそう。
もしAちゃんの困り感や頑張りをママにわかってもらえていたら・・・
早期療育を受けられていたら・・・
とても賢いお子さんだったので、ものすごくプラスの方向に変わっていたと思います。
しかし療育を受けるかどうか決めるのは、最終的には保護者。
他人であるわたしには、これ以上どうすることもできず、ただただAちゃんが楽しく生きていけますようにと祈るしかありませんでした。
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まとめ
話が脱線してしまいましたが・・・。
おうちで悪い子って、大変だとは思いますが、子どもの姿としては大正解なんです。
おうちでだけ良い子だと、Aくんのように、おうちで自分をさらけ出すことができず、苦しい思いをすることもあります。
だから、お子さんが保育園では良い子なのにー!ムキー!と思うかもしれませんが
「おうちが安心できるのね」「ママに素をさらけ出してくれてるのね」と喜んでいきましょうね!
(とはいえ、おうちでわがまま放題好き放題させた方が良いかというと、そういうわけではありません。
その話はまた別の機会にさせていただきますね)
ご質問・ご意見などございましたら、InstagramのⅮMよりお気軽にご連絡ください。
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