叱りすぎて、名前を呼ぶだけで子どもがびくっとするようになっちゃった…
それは大変。でもいい方法があるよ!
名前を呼ばれるだけでびくっと怯えてしまったり、逃げてしまったり、反発したり・・・。
幼稚園や保育園で、たまにこんな姿の子を見かけます。
実はこれ、ある叱り方が原因なんです・・・。
- 叱るときにNGなこと
- 「名前」の大切さ
- 名前を呼ばれることが嫌になってしまった子への対処法
叱るときに子どもの名前を呼ぶ? ー 気をつけて!実はこれ、NGです!!
〇〇くん、ダメだよ!
〇〇ちゃん、それはやらないよ。
子どもを叱るとき、ついつい名前を呼んでから叱っていませんか?
実はこれ、NGです!
なぜNGなの? ー 名前を呼んで叱ることのデメリット
わたしが名前を呼んで叱るのはやめてほしいと思う理由を
実例も含めていくつか紹介します。
名前を呼ばれることがマイナスに
「〇〇くん!」と呼ばれると“叱られる”と反射的に思ってしまい、
子どもは名前を呼ばれるだけで嫌な気持ちになります。
その結果、
- びくっと怯える
- 構える
- 逃げる
- 暴れる
- 叫ぶ
- 反発する
など、防御的な行動に出るようになります。
このような行動が見られた場合、大抵次に続く大人の言葉は頭に入りません。
(逃げた場合は聞こえてすらいないと思いますが…)
ただ嫌な気持ちにさせてしまっただけで前には進まず、お互いにとってしんどい時間が始まる可能性もあります。
名前を呼んだだけで暴れたり叫んだりしてしまっては、本来伝えたかったことを伝えることすらできず、別の問題が発生しますよね。そうなるとイライラしてしまうことも・・・。
また、逃げる子を追いかけるのもそれはもう大変です。公園やスーパーだったらと考えただけでぞっとします。
話を聞いてくれなくなる
名前を呼ばれる=嫌なこと(注意や説教)が始まると学習してしまうので
ただ話をしたいときや褒めたいときも聞く耳をもたなくなります。
話を聞いてくれないということは、後々の親子関係に大きくかかわってきます。
子どもの自己肯定感が低下する
叱られるときに名前を呼ばれることで
“ぼく(わたし)はダメなんだ…”と認識してしまい
自己肯定感の低下に繋がります。
“ダメ”なのは行動であって、その子自身ではないですよね。しかし、子どもは名前を呼ばれて叱られることで、自分自身を否定されたと勘違いしてしまいがちです。
名前はたからもの
名前は、パパやママが子どもに贈った最初のプレゼント。
子どもにとって、大切なたからものになるはずのものです。
そんな素敵な名前が、子どもにとって嫌なものになってしまったら、悲しくないですか?
まずは名前を呼ばないことを意識しよう
これが難しいかもしれませんが、まずは、叱る前に名前を呼ばないことを意識しましょう。
その代わりに使えるクッション言葉をいくつか紹介しますね。
- あのね
- ちょっと聞いてほしいんだけど
- ママ(パパ)はね
- 気持ちはわかるんだけど
- ちょっとごめんね
- ごめんなんだけど(正しい言葉ではありませんが、大人で言う「申し訳ありませんが」のように使えるので)
などなど
これがおすすめ!という言葉は特にないので
”名前以外の言葉”というのをとにかく意識してみてください。
しまった、もう手遅れかも。 ー 今からでも取り戻す方法
もうすでに名前を呼んで叱るのをやってきてしまった…という方も、大丈夫。
幼稚園や保育園で、「前のクラスで叱られてばかりいたな」「ママやパパにいつも名前を呼んで叱られているな」という子を担任し
見事、名前を呼ばれる=いいことに上書きした経験があるので
方法を紹介します!
名前を呼んだら、必ず褒める。
たったこれだけです。
これを徹底して繰り返すだけで、子どもは名前を呼ばれる=いいことと学習し直してくれます。
もちろん個人差はありますし根気はいりますが、諦めずにぜひトライしてみてください。
そのうち、名前を呼ばれることが好きになりますよ。
子どもとの信頼関係にも繋がるので、名前を呼ばれる=いいことという認識になると、親子関係がぐっとラクになりますよ!
まとめ
今回は「名前を呼んで叱らない」ということに焦点を当ててお話してみました。
叱り方のポイントはいろいろあるので、また追々投稿していきますね!
ご質問・ご意見などございましたら、InstagramのⅮMよりお気軽にご連絡ください。